ヨガ講師のわたしがヨガを大嫌いになったときの話。

ヨガを嫌いになったときのこと

ヨガ教室を始める前も
ヨガ教室をしている今も
ヨガ大好きで、
最近も毎日やっているくらいだけど

そんなわたしにも、
ヨガが本当に心底大嫌いになった時がありました。

それはアトピーで脱ステロイドをしたとき。

わたしは子供の頃からのアトピーが、
ヨガ教室を自分で始めて2年目に
ものすごく悪化した時期がありました。

今まで使っていたステロイド薬も、塗った時だけしか良くならなくて。

薬を使う量が増えて怖かったことと、
アーユルヴェーダというインド古来の伝統医療を学んだことをきっかけに、ステロイドの使用を辞めることを決意しました。

ステロイドを辞める、という方法は、今の標準治療ではかなり邪道で(笑)
実際に大変な離脱症状がありました。

アトピー、そして脱ステロイド

かゆみを通り越して全身が痛くて、今まで心地よく感じていた体を伸ばす動きも、
肌が引きつって痛みしか感じなくなってしまいました。

顔もぼろぼろになって、お化粧ももちろんできないし
人前に立つことも、人に会うことも
いろんなことを考えてしまって辛かったです。

それまではヨガのレッスンが楽しくて、
自分のクラスも大好きで、

先輩のスタジオでレッスンさせてもらえることになった時は、本当に嬉しくて嬉しくて。

それが一変して、ヨガの時間は痛みと辛さで埋め尽くされました。

今までヨガはわたしの味方だと思っていたのに。

難しいポーズだけがヨガじゃないから
ヨガは誰でもできるものだと思っていたのに。

そんな気持ちでいっぱいでした。

いろんな人に迷惑をかけてしまう形で、
実家で療養するようになってからも状態は悪くて。

体が動かせなくても、生活の中で暮らしの中でヨガ哲学を実践…
とかも考える余裕もないくらいでした。

毛布にくるまって震えてることしかできない時期が、1年くらい続きました。

今はもうどこも痛くありません。

自分と向き合って、聞こえてきた本当の自分の声

それでも人間の自然治癒力というか、よくなろうとするパワーはすごいものです。

だんだん痛みがマシになっていくと、自分と向き合う余裕ができてきました。

それまでのわたしは、自分を責める癖がありました。

例えば、
ヨガ教室に体験に来てくれた方が、次の予約をされずに帰られることだってありますよね。

それは、ただタイミングだったり相性だったり、ご縁がお互いに交わらなかっただけのこと。
そんな時にも、自分の足りないところを探してしまう。

そういう思考の癖がついていました。

その時に読んでいた本

それ以外にも知らず知らずのうちに、
わたしはいろんなことを自分のためではなく、

自分以外の誰かに認めてもらったり、
良く思ってもらうためにすることがありました。

例えば、お化粧をすること。
スキンケアをすること。

自分の喜びの感覚ではなく、
旦那さんから褒められることや、友達によく思われること。

そんなことが目的になっていました。

しんどい時期に、自分と向き合うことで、
そんな思考の癖とは全く別問題のように感じるアトピーが、

なぜかどうしても、自分から自分へのメッセージのように感じられたのです。

「もっとわたしを見てほしい」

「わたしのことを愛してほしい」

わたしは他の誰でもなく、自分から愛されたかったんだ。
自分が自分の味方でいれば、他のことは大した問題ではないんだ。

心の底からそう感じました。

それからは、毎日たくさんの愛と感謝を自分のために送ろうと決めました。
全ての行動の目的を、自分を愛することにしようと決めました。

軽くお化粧もできるようになりました。

全てのことを、自分を愛するための行動に

今では
ヨガも他の全てのことも
自分を愛するためにやっています。

わたしが今しているヨガは、
ヨガを嫌いになる前にしていたヨガとは
同じヨガでも少し違う感じがします。

ヨガの哲学の勉強の仕方も、変わりました。

自分を愛するため

この視点から学んだヨガを、
みなさんがご自身を愛するツールの一つとして実践できるように、
わたしなりにヨガやヨガの哲学をお伝えしていきたいと思っています。

シヴァ神の像

外ではなく、自分の中に神様がいることを思い出させてくれるシヴァ神。

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